Changeのボーカルとして活躍した実力派ソウルシンガーJames Robinsonの87年作。パワフルなシャウトも交えながら、繊細なヴォーカルコントロールで、バラードも甘く情熱的に歌い上げる。Change時代に引き続き、Barry Eastmondが多くの曲で鍵盤を担当するほか、ハッシュ録音に多く関わったギタリストのFareed(Najeeの兄弟)がプロデュースを担い、アルバム全体で煌びやかなNYサウンドが聴ける。1曲目のスロー、Can We Do It Againは圧巻の出来で、そこから5曲目のSeems So Long(Stevie Wonderカバー!)までのバラード曲の流れが素晴らしい。アーバンなミディアムナンバーA Kind Of Loveもイントロから完璧。
Sunday, February 16, 2025
James Robinson - Guilty (1987)
Monday, January 6, 2025
The Controllers - Same (1984)
年の初めなので、スカッと気分が晴れるような爽やかなミッドナンバーを。1曲目のCrushed、イントロのハーモニカに聞き覚えがあると思ったら、なんとStevie Wonderが参加(!)。全体的に綺麗なピアノの音色が突き抜けるバラードが多く、Nick Johnsonという人物がピアノを担当したスローが素晴らしい。先述のCrushed、6曲目のI Wanna Be Yours、7曲目のLeaving Meがそれ。3曲目のJust For YouもこのNick Johnsonがプロデュースした曲で、80年代らしい程良い浮遊感でゆったりとリラックスできる一曲。
Friday, November 8, 2024
Quincy Jones - The Dude (1981)
音楽界のレジェンドの一人、Quincy Jonesが逝去した。Michael JacksonのOff The WallやThrillerはもちろん、We Are The Worldのプロデューサー兼指揮者として名だたるスター達をまとめ上げた人望の厚さが印象深い。このアルバムは81年の代表作。3曲目のJust Onceは忘れられない名曲で、作曲はNYブリル・ビルディングの一流ソングライターコンビBarry Mann/Cynthia Weilが担当し、深みのある甘美なボーカルはJames Ingram。さらに、ピアノで招いているのは(なんと)David Foster。ピアノイントロを聴くだけで胸が熱くなるほどの美しいバラード。しなやかにうねるベースラインのグルーヴが気持ちいいBetcha' Wouldn't Hurt MeはStevie Wonderの作曲。
Sunday, October 20, 2024
Stevie Wonder - Original Musiquarium I (1982)
Disc 2
1. Higher Ground
2. Sir Duke
3. Master Blaster (Jammin')
4. Boogie On Reggae Woman
5. That Girl
6. I Wish
7. Isn't She Lovely
8. Do I Do
Stevie Wonderの黄金時代ともいえる1970年代から80年代初期の楽曲を凝縮したベストアルバム。曲数やキャリアの網羅性は他のベスト盤に譲るが、このOriginal Musiquariumは、楽曲の繋がりと全体のまとまりが抜群によい。特に1枚目のSend One Your LoveからRibbon In The Skyまでの流れは秀逸で、Stevieのロマンチックで繊細な感性が光る。Ribbon In The Skyは、ピアノの美しいアレンジとともに、愛の象徴としての「リボン」を歌った、深く情緒的なラブソング。アルバムラストを飾るファンキー・グルーヴDo I Doとあわせて、このアルバムで大好きな2曲。アルバムタイトルの通り、水族館の中で色とりどりの魚たちを眺めるように、音楽の豊かな風景をじっくりと楽しむことができる作品。